嫌な汗臭を予防・改善する方法
汗をかいたまま放置しておくと、いつのまにか漂ってくる嫌な汗臭。
本当に厄介ですよね( ゚Д゚)
汗はそもそも、体温を調節するために排出されます。身体が熱くなった時、汗を出すことによって体温を下げています。
臭いを防ぐために「汗をかきたくない!」と思っている方もいらっしゃると思いますが、汗が出ないということは、体温調節機能がうまく働いていない証拠です。
このため汗をかかないようにするのではなく、汗と上手に付き合っていく、つまり汗をかいても臭わせないようにすることが大切です。
そこで今回は、汗が臭くなってしまう原因や、汗を臭くさせないための予防法や改善法をまとめました。
汗を臭くさせないためにも、ぜひ参考にして頂ければと思います。
目次
1.運動不足な状態が続くと、汗が臭くなる可能性がある
日頃から運動をしてみるスポーツマンを見ると、不思議と汗臭さを感じないものです。一方、あまり運動をしてなさそうな人が大量に汗をかいているのを見ると、何となく「汗臭そう・・」と思ってしまうことがあると思います。
このようなイメージは、実は間違っていません。その理由は以下の通りです。
・運動不足になると体の新陳代謝が悪くなり、ワキ汗が出た時に、アポクリン腺からの分泌も多くでてしまう。これがワキガ臭など嫌な臭いの原因になってしまう。
・血液中の刺激臭が、汗をかいた時に排出されやすくなる。
・急に運動をして(筋肉を使って)汗をかくと、乳酸という筋肉中の疲労物質も大量に作られてしまう。
・普段汗をかいていない人が急に汗をかくと、アルカリ性が強くなる。最近はアルカリ性を好むため、嫌な臭いも排出されやすくなる。
・アンモニアと乳酸は相性が良く、これが一緒になると、体臭がきつくなる。
このように、普段汗をかいていない人が急に汗をかくと、どうしても汗や体臭が臭くなりやすいのですね。嫌な汗臭を予防するためには、定期的に運動をして汗を流しておくことも大切です。
2.夏(暑い時)に増える汗は、あまり臭くない
8月の猛暑日などは、もう何もしていなくても汗が出てきます。
これは体温調節のためにエクリン腺という汗腺から出てくる汗で、その99%は水分です。このため比較的サラっとしており、蒸発しやすいと言えます。
またほとんどが水分なので、雑菌も繁殖しにくいです。したがって、夏の暑い日などに自然に出てくる汗は、あまり臭くありません。
3.汗が臭くなる原因
エクリン腺から出てくるサラサラとした汗は、出た時はあまり臭いません。
問題は、汗をかいたまほったらかしにしておくことです。汗をかいたままにしておくと、やがて皮脂や垢と混ざり合います。そして雑菌が繁殖し、嫌な汗臭・体臭を放ってしまうのですね。
またワキガ臭などの原因となるアポクリン腺から出てくる汗であれば、時間の経過と共に強烈な臭いを放ちます。
いずれの場合でも汗をかいたまま放置しておくことが、汗を臭くする原因となっています。
4.嫌な汗臭を改善・予防する方法
汗を臭わないようにするためには、まずは正しく汗を拭きとり、しっかりケアしていくことが大切です。
1.正しい汗の拭き方をマスターする
汗をかいてから雑菌が繁殖し、体臭へと変わるまでの時間は若干個人差があるものの、だいたい1~2時間ぐらいの間です。
このため、汗をかいたらすぐふき取ること。あるいはシャツを着替える習慣を身に付けたり、汗をかいた後1~2時間以内に汗を拭きとることが大切です。
また、乾いたタオルやハンカチでも大丈夫ですが、一度濡らして固く絞ったタオルで拭くようにすると、肌に適度な水分を残すことができます。これによって汗の流出も押さえられるので、暑い夏の日などは一度絞ったタオルで汗を拭くのがおすすめです。
2.定期的に適度な運動をする
これは最初の項目でもふれましたが、定期的に適度な運動をして、サラサラとした汗を出す体質にすることも臭い予防に役立ちます。普段汗を全くかいていない人が緊張や興奮によって汗をかくと、どうしても臭いがきつくなりがちです。ゆっくりお風呂に入ったり、最寄の温泉施設に行くなどして、汗腺を鍛えるのも有効です。
3.制汗剤を利用する
制汗剤には、雑菌の繁殖を防ぐ殺菌作用と、汗腺自体をふさいで汗が出るのを抑える2つの役割があります。
また、形状としては軟膏・クリームタイプと、スプレータイプがあります。もしワキガ臭や体臭がひどい場合は、軟膏やクリームタイプのもので、出来るだけ殺菌作用が強いものがおすすめです。
制汗剤を使う時の注意点としては、大量につけたり、吹きかけたりしないことです。殺菌作用によって肌にとって必要な善玉菌まで無くなってしまい、臭いがひどくなる可能性が出てきます。
制汗剤は使用上の注意を良く読んで、適量を守りましょう!
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