近頃若い女性に増えている「疲労臭」とは!?その正体と原因、予防法を解説
「あれ、汗のにおいがちょっと気になるかも・・・!?」
最近このように感じたことはありませんか?
昔は汗をかいてもにおいがあまり気にならなかったのに、最近はどうもちょっと嫌な臭いになっている・・・。
もしかしたらその正体は、「疲労臭」かもしれません。しかも、疲労臭は若い女性の間で増えていると言われています。
・汗のにおいが、ちょっと臭い
・ちょっと酸っぱい臭いがする
・デオドラントスプレーを使っても、自分の体臭が気になる・・。
このように感じている方は、要注意です。
今回は近年急増している疲労臭の正体や原因、予防法、対策についてまとめておりますので、ぜひご一読頂ければ幸いです。
目次
1.疲労臭の正体
疲労臭とは、体に疲労が蓄積された時に放たれる体臭を意味しています。
体臭はそもそも、皮膚から出る汗や皮脂等の分泌物が、肌表面の細菌によって分解されることで拡散されます。
2.疲労臭の原因物質について
疲労臭の原因物質は、血液中に含まれるアンモニア成分です。
アンモニアはタンパク質が体内で分解されて発生するものなのですが、通常であれば肝臓の働きによって尿素に変化し、尿として体外へ排出されます。
しかし、アンモニアの発生量が多すぎると、肝臓も対応しきれません。この過剰なアンモニアが汗の中に混じってしまい、やがて汗腺から外に出てきます。
つまり、汗と一緒にアンモニア成分が出てくるために、疲労臭を放ってしまうのですね。
3.肝機能が弱っているため、アンモニア臭が出る場合も
疲労臭の原因物質とされるアンモニア臭ですが、これは肝機能が弱っているために出てしまう場合もあります。
通常であれば肝臓がしっかり働いてアンモニア成分を処理してくれるのに、その機能が低下していると、正常に処理してくれません。そのため、アンモニア臭として体外に出てしまいます。
肝機能が弱る原因は、過度の疲労と、お酒の飲み過ぎです。お酒を過剰に飲むと肝臓が対処しきれなくなり、アンモニアの解毒作用が貧弱化します。
したがって疲労臭を出さないためには、お酒の飲み過ぎも気を付ける必要があります。
4.激しい運動でも、アンモニアの分泌量は増えてしまう
アンモニアは疲労や飲酒だけでなく、息がゼーゼーと切れるような激しい運動によっても、分泌量が増えると言われています。
これは肝臓の代謝経路の1つである「オルニチンサイクル」が崩れ、アンモニアの解毒が追い付かない状況です。肝臓でのアンモニア解毒が不完全なために、血液中のアンモニアが増えてしまうのですね。
激しい運動でも身体は疲労するので、これも1つの疲労臭と言えるかもしれません。
5.疲労臭を対策・予防方法
最後に、この疲労臭の対策・予防法についてご紹介します。
1.血行を良くしてから眠る
疲労臭を予防するためには、まずは疲れを溜めないことが大切です。
そのためには1日の疲れを次の日に残さないために、血液の循環を良くしてから眠りにつきましょう。血行が良くなることで体の隅々まで栄養素が届きやすくなり、疲れが取れやすくなります。
血行を良くするためには、シャワーだけでなくゆっくり湯船に浸かったり、マッサージをしたり、ストレッチをして身体の各部を伸ばすことも有効です。
身体を温め、1度血行を良くしてから眠ることで、疲労の蓄積を軽減できます。
2.栄養バランスのとれた食生活を実践する
疲れを取るためには、食生活も非常に重要です。炭水化物だけでなくビタミンやミネラル、タンパク質、食物繊維などの栄養素もしっかり摂取しておきましょう。
特にビタミンB群は疲労を取るのに必要な栄養素です。豚肉はビタミンB1が豊富で、玉ねぎと一緒に摂取すると吸収率がアップします。スタミナ定食では豚肉と玉ねぎが入っていることがありますが、これは疲れを取るためにもベストな料理なのですね。
また疲れを残さないためには、クエン酸の摂取も有効です。クエン酸はレモンや梅干し、クレープフルーツ、いちごなどに多く含まれています。疲れた時は積極的に摂取するようにしたいですね。
3.お酒の飲み過ぎに注意する
前途の通り、お酒を飲みすぎると肝臓がパンクしてしまい、アンモニア成分を処理しきれなくなります。そして血中にアンモニアが溶け出し、嫌な臭いを出してしまいます。
多量の飲酒は肝臓に無理を強いることになるので、飲みすぎないように注意しましょう。
4.無理な食事制限によるダイエットは控える
ダイエットのために無理な食事制限をすると、なかなか疲れが取れません。その上、身体には余計な負担をかけてしまう恐れがあります。
ダイエットで大切なのは、食事の栄養バランスを整えた上で、適度な運動を継続して行うことです。食事制限によるダイエットは不健康になる恐れもあるので、気を付ける必要があります。
5.ストレスを溜めない
ストレスも、疲労臭を出す要因になります。ストレスを溜めるとついついお酒を飲み過ぎてしまったり、暴飲暴食してしまったりこともあると思います。これによって体に負担をかけてしまい、やがては疲労臭が出てしまうこともあります。
ストレスを溜めないためには、考え方を変えてみること、自分なりのストレス発散方法を実践することが大切です。
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