遺伝子レベルで無意識に求めてしまう、好きな人の匂い

顔は全然タイプじゃないのに、なぜかあの人の匂いに惹かれてしまう・・・。このような経験をお持ちの女性は、意外と数多くいらっしゃると思います。
なぜ、タイプでもない男性のにおいを「いい匂い」と思ってしまうのか。もしかするとその相手は、遺伝子レベルで求めている人なのかもしれません。
1.両親から受け継がれた「HLA遺伝子」の存在
私たちが親から受け継ぐ遺伝子の1つに「HLA遺伝子」と呼ばれるものがあります。
HLAを日本語にすると「ヒト主要組織適合抗原」。簡単に表現すれば白血球の血液型のようなものであり、数千万の種類があります。
このHLA遺伝子は、無意識レベルで以下のような働きをしています。
1.自分の遺伝子が末永く受け継がれていくために、好都合な遺伝子を持った相手を選ぶ。
2.種の多様性を求めているため、自分の父親と同じ匂いを避ける。
3.優れた遺伝子を持つ強い子供を誕生させるために、自分とは異なるタイプの遺伝子を求める。
つまり、人間という種は多様性を守るように本能付けられており、そのために自分とは異なる、遠いタイプの遺伝子を持つ男性に惹かれてしまうのですね。
そしてこの重要な役割を果たすHLA遺伝子は、体臭やフェロモンとして分泌されています。
女性が「いい匂い」と感じた男性は、自分とは異なるタイプの遺伝子を持っている可能性が高く、さらに自分には無い免疫情報を多く持っているため、強い子供が誕生しやすくなるのです。
女性が無意識レベルで男性の匂いに惚れてしまう背景には、このHLA遺伝子が大きく関わっているのですね。
2.好きな人と一緒に居る時の、嗅覚による無意識レベルの幸福感
ラブラブの彼氏がいる女性に「彼氏のどこが好きですか?」と聞いた時。「匂いが好きなんだけど、そう答えるのはちょっと恥ずかしいかな。」と思って別の答えを言ってしまう方も、多いと思います。
また、彼氏や夫の匂いが大好き!と言う女性にその理由を尋ねてみても、うまく答えられる人は滅多にいないでしょう。
なぜなら、パートナーの匂いを本能レベルで好きになっているので、説明する必要など無いからです。
好きな人の匂いというものは、香水や花のような良い香りではありません。一言で表現すれば「体臭」です。
女性は好きな人の体臭を嗅ぐことで、精神的にも安心し、落ち着きやすくなるそうです。好きな人と一緒にいれば、誰でも幸せを感じていると思います。そこには大好きな人の匂いがあり、嗅覚によっても幸福感を実感しているのです。
3.出産後は、好きな匂いが嫌いになるケースも
彼氏や夫の匂いが大好きな女性でも、ある1つの出来事をきっかけにして、その匂いが嫌いになってしまうことがあります。
その出来事とはずばり、出産です。
実はこれにも遺伝子が関係しています。女性は結婚し、夫との間に子供が誕生することで、夫のことをとても近い存在だと感じるようになります。完全に一人の家族としてみなすようになるため「この人との恋愛は、子孫繁栄には役立たない」と勝手に判断してしまうのです。
これはある意味、遺伝子レベルでパートナーの存在に慣れ過ぎてしまい、”麻痺状態にある”と言えるかもしれません。
もし子供ができた後に夫の匂いを嫌いになってしまった場合は、少し距離を置いてみることで、気持ちが戻ってくる可能性も考えられます。
(※ただし、年と共に夫の加齢臭がひどくなったり、夫自体がだらしなくなってしまった場合は、夫そのものに改善の予知があります。)
4.まとめ
女性は特定の男性の匂いを嗅ぐと、急にドキドキしてしまったり、好きになってしまうことがあります。
これは親から受け継がれる「HLA(ヒト主要組織適合抗原)遺伝子」が働いている証拠であり、遺伝子レベルで自分と相性の良い相手を判断しているのです。
HLA遺伝子は、自分とは異なる、遠いタイプの遺伝子を求めます。なぜなら、その方が自分には無い免疫情報を数多く得られるためです。
そして、そのような男性との間に子供を授かることで、その子は強く、たくましく成長してくれる可能性が高くなるのですね。
匂いで男性を好きになることは、決して間違えていないと思います。無意識に好きな人の匂いを求めてしまうことも、何らおかしなことではありません。健全なことです。
もし、今彼氏を探しているのであれば、気になる男性の匂いをチェックしてみることも、良い判断材料になるのではないでしょうか。
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