女性にも加齢臭は存在するのか。女性の加齢臭と対処法

加齢臭は、オヤジだけが放つもの。
このように思っている方も多いでしょう。しかし、加齢臭は男性だけでなく、女性にも存在するものです。どれだけ綺麗に化粧をしたり、素敵な服を身につけたとしても、加齢臭を放ってしまえば台無しです。
そこで今回は、女性の加齢臭について見ていきましょう!
1.加齢臭の仕組みは、男性も女性も同じ
男性と女性とでは身体のメカニズムが異なる部分も多いです。しかし、加齢臭はついては一緒。男も女も、同じ仕組みで加齢臭が発生します。
加齢臭の原因物質が発見されたのは、2000年頃のことでした。
大手化粧品メーカーの「資生堂」の研究により、ノネナールという原因物質が発見されます。これにより、体臭と加齢臭が明確に区別されるようになりました。
体臭の発生源 ⇒ 汗腺
加齢臭の発生源 ⇒ 皮脂腺
体臭は汗腺から出た汗と、皮膚の細菌が結びつくことによって発生しますが、加齢臭は「皮脂腺」から出るノネナールが原因です。
ノネナールは中年世代になれば男女共に出やすくなるものであり、女性だから大丈夫とは言えないのです。だからこそ、女性でも加齢臭に注意していかなければなりません。
2.エストロゲンの濃度が高いと、加齢臭も強く感じる
女性と男性の加齢臭で異なる点は、女性ホルモンの1つである「エストロゲン」の関与です。
エストロゲンは心身共に女性らしさを保つために必要なホルモンですが、生理周期によって分泌量が異なります。
特に分泌量が増えるのが、排卵前です。この時期はエストロゲンの濃度が高くなり、女性は普段よりも体臭を強く放つようになります。
この強まった体臭が加齢臭を後押しし、いつもよりも強い加齢臭を放つ危険性が出てきます。
自分のにおいには常に慣れているため、この排卵時の体臭・加齢臭には気付きにくいかもしれません。気のせいだと思うこともあります。
このため、エストロゲンの濃度が高まる排卵時は、普段よりも自分のにおいに気をつけてみましょう。ちょっとした変化に気付くかもしれません。
3.女性の加齢臭の対処法
女性と男性の加齢臭の仕組みは一緒であり、その対処法や予防法も男女間で差はありません。
これらの対処法は加齢臭に対してだけでなく、ダイエットや生活習慣病の予防にもとても役立つものです。心身共に健康になるためにも、できる部分から実践していきましょう!
1.有酸素運動を定期的に行う
運動は身体の代謝を活発にし、体内の酸化を防ぐ効果も期待できます。激しい運動は活性酸素が出てしまって逆効果になる可能性があるので、有酸素運動を行いましょう。
有酸素運動は軽く息が切れる程度の強度で、会話をしながら運動できるぐらいのレベルです。運動を継続していると薄っすら汗ばむぐらいで、心拍数で見れば、120回/分ぐらいですね。
このぐらいの運動強度であれば長く継続できますし、脂肪の燃焼効果も得られます。具体的な運動としては、ウォーキングや軽いジョギング、強度が低めのエアロビクス、水泳などが該当します。
運動時間は出来れば毎日30分~1時間ぐらい行いたいところですが、1日置きでも大丈夫です。継続して続けられるように、習慣化していきましょう。
2.十分な睡眠をとる
よく眠れた日の朝は、心身共にリフレッシュできるものです。これは寝ている間に心身がしっかり休まった証拠で、溜まっていたストレスも和らいでいます。
運動をすることで、深い眠りにつける効果も期待できます。
3.野菜類をたくさん食べる
脂肪分の多い食事を続けていると、加齢臭も出やすくなります。世の中は美味しいものが溢れており、誘惑に負けてしまうこともあると思いますが、大切なのは栄養バランスを気をつけることです。
肉を食べたらそれ以上に野菜も多く食べること、きのこや海藻類、果物、魚など、色んな種類の食品を食べることも大切です。
4.アルコールやタバコは控えめに
日本酒やビールなど、アルコール飲料を飲むと、やがて肝臓で分解されます。この分解される時に「アセトアルデヒド」という物質が発生するのですが、この臭いは加齢臭と良く似ています。
このためたくさんお酒を飲むことによって、加齢臭のような臭いが強くなってしまいます。たくさん飲めば、それだけアセトアルデヒドも大量に発生します。
お酒の飲み過ぎには十分に注意しましょう。
また、タバコを吸うと活性酸素が増えてしまい、体内が酸化しやすくなります。これによりノネナールの分泌も活性化されてしまい、結果的に加齢臭が強くなります。
タバコは吸わないのが1番ですが、どうしても吸いたい場合はできるだけ本数を少なめにしましょう。
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