1. TOP
  2. 加齢臭
  3. 加齢臭の原因物質「ノネナール」の発生を抑える方法

加齢臭の原因物質「ノネナール」の発生を抑える方法

加齢臭
この記事は約 6 分で読めます。 822 Views

加齢臭の原因物質として発見された「ノネナール」。

加齢臭が出てしまうのは、このノネナールが皮膚の表面で作られてしまうからです。

したがって、この原因物質であるノネナールを出来るだけ発生させないこと、そして落としていくことが、加齢臭予防には重要になってきます。

そこでこのページでは、加齢臭の根本的な原因とも言える「ノネナール」が発生する過程や、抑える方法について見ていきましょう!

スポンサーリンク

1.ノネナールとは、どんな物質なのか

医師のイラスト

私たちの皮膚表面には、皮脂腺という分泌腺があります。ここからは分泌される皮脂には、「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸も含まれています。

また、中性脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化したものを「過酸化脂質」というのですが、この過酸化脂質は加齢と共に増加していきます。

さらに、私たちの肌表面には、数十種類の常在菌が住みついています。

ノネナールは、皮脂腺から分泌された「9-ヘキサデセン酸」が、過酸化脂質や常在菌によって分解されることで、発生します。

簡単な方程式で表すと、以下のようになるでしょう。

9-ヘキサデセン酸 ÷ 過酸化脂質 or 常在菌 = ノネナール

9-ヘキサデセン酸という脂肪酸が、過酸化脂質または常在菌によって分解され、ノネナールが出来上がる。

このため「9-ヘキサデセン酸」か「過酸化脂質と常在菌」を減らすことができれば、ノネナールの発生を抑えられることになります。

 

2.加齢と共に増えてしまう「9-ヘキサデセン酸」と「過酸化脂質」

しかしながら、ノネナールを作り出す「9-ヘキサデセン酸」と「過酸化脂質」は、加齢と共にどうしても増えてしまうものです。

若い人の皮膚には、9-ヘキサデセン酸はほとんど存在していません。しかし、年を重ねると共に皮脂腺から9-ヘキサデセン酸が分泌されるようになり、皮膚の上に蓄積されていきます。

また年を取るとコレステロールも増えやすくなるものですが、コレステロールからは過酸化脂質などが作られます。したがって年齢が上がると共に過酸化脂質の量も増え、ノネナールを作る材料が豊富になってしまうのです。

それだけではありません。30代、40代、50代と進むにつれ、皮膚の代謝も衰えていきます。すると菌のエサとなる老廃物が増えてしまい、皮膚の常在菌まで増殖していきます。

年を取るとノネナールが発生してしまうのは、もはや人間の宿命なのかもしれません。

 

3.どうすればノネナールの発生を抑えられるのか

では、どうすれば加齢に負けずにノネナールを抑えられるのかという話になりますが、その答えは意外とシンプルです。

1.皮脂の過剰な分泌を防ぐ。

2.余計なコレステロールを増やさない。

3.肌を清潔な状態に保つ。

既にお気づきの通り、1番は9-ヘキサデセン酸対策で、2番は過酸化脂質対策、そして3番は皮膚の常在菌対策です。

ノネナールの材料となる物質を可能な限り抑えることで、発生を防ぐことが可能となります。

スポンサーリンク

 

4.ノネナールの発生を抑える具体的な方法

説明する医師のイラスト

9-ヘキサデセン酸や過酸化脂質、皮膚の常在菌の増殖を防ぎ、ノネナールの発生を抑える方法を具体的にまとめました。

1.高脂質の食品は控えめにする

ステーキやトンカツ、から揚げなど、旨いものには「脂」が多いです。過剰に高脂質の食品を食べれば、皮膚から脂質が分泌されやすくなります。

食べてはいけないというわけではありませんが、その量に気をつけましょう。また、きちんと消化されるように、食物繊維の多い野菜や海藻類、きのこ類も一緒に食べておきましょう。

2.コレステロール値に気をつける

健康診断を受けると、コレステロールの値も出てくると思います。そして医師から「コレステロール値が高いですね」と指摘された経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

コレステロールは悪玉(LDL)と善玉(HDL)があり、問題は悪玉コレステロール(LDL)の方です。厚生労働省では、LDLの適正値は「140mg/dl未満」とされています。160mg/dl以上の場合は高コレステロール血症となるので、十分に注意しましょう。

3.活性酸素の除去に努める

活性酸素は、9-ヘキサデセン酸の酸化を促進させます。この活性酸素を除去する、または発生を抑えるためには、ストレスを溜めないこと、健康的な食生活を心がけることが大切です。

また、抗酸化作用がある食品を食べるのも効果的です。抗酸化作用を持つ栄養素としては、ビタミンCやE、ポリフェノール、イソフラボン、カテキン、βカロチンなどがあります。野菜や大豆食品を積極的に食べて、抗酸化力も身に付けましょう!

4.お肌を清潔な状態にする

お風呂では石鹸やボディソープを使って隅々まで洗うこと、汗をかいたらすぐに拭き、余計な菌を増やさないことなど、日頃からお肌を清潔な状態にしておくことも大切です。

また、汗や皮脂の分泌が過剰な場合は、ボディシートを使って小まめに拭き取るのがおすすめです。

 

5.まとめ

加齢臭の原因物質であるノネナールは、脂肪酸の「9-ヘキサデセン酸」が、過酸化脂質や皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。

したがってノネナールの発生を抑えるためには、その材料となる9-ヘキサデセン酸や過酸化脂質の過剰分泌を防ぐことが大切です。

しかし、これらの成分は残念なことに、加齢と共にどうしても増えやすくなります。

このためノネナールの発生を防ぐためには、食生活やコレステロール値、健康的な生活習慣を、若い時以上に気をつけなければなりません。

さらに、日頃から身体を清潔な状態にし、ストレスや活性酸素を増やさないように努めることも大切です。

ノネナールは、私たちの頑張り次第で、発生を抑える(少なくする)ことが可能だと思います。加齢臭に負けないために、日々心がけていきたいですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

~関連記事~

わきが臭や加齢臭の原因菌を、速攻で殺菌!おすすめのデオドラントクリーム

体臭・口臭・加齢臭の予防対策サプリ「臭ピタッ!」の体験談

スポンサーリンク

\ SNSでシェアしよう! /

においよしの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

においよしの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

においよし編集部

この人が書いた記事  記事一覧

  • 臭気判定士(においに関する国家資格)とは、一体どんな資格なのか?

  • 香水の定期便で人気!COLORIA(カラリア)の特徴や料金、取扱ブランドについて

  • 【宅配クリーニング】特殊シミ抜きや各種加工を無料で依頼できる人気の宅配クリーニングサービス

  • 立ち仕事で足の裏が痛い時にお薦め!足裏の疲労軽減に役立つ靴のインソール(中敷き)

関連記事

  • 中高年の敵!加齢臭を予防するための8つの方法

  • 自分の体臭や口臭が気になる方へ、おすすめのエチケットサプリメント

  • 女性にも加齢臭は存在するのか。女性の加齢臭と対処法

  • わきが臭や加齢臭の原因菌を、速攻で殺菌!おすすめのデオドラントクリーム

  • 30代からの体臭・加齢臭対策におすすめのボディソープ

  • 体臭・口臭・加齢臭の予防対策サプリ「臭ピタッ!」の体験談